別に死んでもいいんじゃない?

そもそも、何で生きてるの?

ジェームズアレンは誤読されているんじゃないかな?

ジェームズアレン著「原因と結果の法則」という本を読みました。世間では引き寄せの法則の先駆者だと評されているようですが、この本はキリスト教圏の人間が書いた仏教の解説書のように思います。著者はシェイクスピアなどの文学を読み漁っていたらしいので、内容が詩的で分かりづらいのかもしれません。

 

誤読の一例として「人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」を見てみます。

ここで一番誤解されているのは、人間≠思いであるという部分です。世間の書評や引き寄せの法則に利用されている解釈は、人間=思いであって、「思い」が主人であって人格や環境を作るとなっていますが、上の文章みてもちゃんと人間が主人であると書いていますよね?

 × 思い ⇒ 人格、環境、運命

 ○ 人間  思い、人格、環境、運命

(ここで言う人間というのは一般には真我と呼ばれるものと考えてよいと思います。)

つまり、「思いとか人格とか環境とか、そういったものを自分だと思い込んでいるけどそうじゃないんだよ」、とこの著者は言っているのではないでしょうか。

これってとっても仏教的。

 

しかしまあ、「人間は思いの主人であり・・・」これだけはっきり書かれていながら人間=思いと考えるのはどういうことでしょうか。う~ん・・・私がなにか見落としているのか・・・?

まあそんなわけで、ジェームズアレンの著作を引き寄せの法則を目的として読むより、西洋人が仏教を知る取っ掛かりとするのが良いのではないでしょうか。

 

しかしながら、「はじめもよく、中ごろもよく、終わりもよい」教えというのは余程の才能か訓練が必要なので、やっぱり仏陀の教えを直接学ぶのが、一番だと思います。